米Microsoftは“シックス・シグマ”と呼ばれる品質管理手法向けの製品/サービス・セット「Microsoft Accelerator for Six Sigma」を米国時間1月27日に発表した。2003年の春にリリースする予定という。

 シックス・シグマとは,製品100万個当たりの不良品個数を3.4個に抑えることを目標とする品質管理手法。「業務によるアウトプットを市場の要求と直接結び付けるので,コスト削減/プロセス改善/サイクル・タイム短縮が実現できる」(Microsoft社)

 Microsoft Accelerator for Six Sigmaは,Microsoft ProjectやVisioなど同社の既存ソフトウエアをシックス・シグマ向けにカスタム化し,それらを組み合わせた製品/サービス・セットとして提供する。インタラクティブなプロジェクト・ガイドなどシックス・シグマ専用に設計した付加機能を備えており,担当チームはDMAIC(定義/計測/分析/改善/制御)モデルの各フェーズに沿った作業遂行が可能になるという。

 「これにより,大量のシックス・シグマ・プロジェクトをより効率的に管理できるようになり,財務に対する影響の確認が容易になる。さらに,人的リソースの利用/状況確認,シックス・シグマ用ツールの管理,組織全体から集めた知識の電子的な共有も可能」(同社)

 なおMicrosoft社は,Microsoft Accelerator for Six Sigmaを提供するにあたり,共同作業向けソリューションを手がける米Aprisoと,シックス・シグマ関係のコンサルティング/トレーニング・サービスなどを提供する米SigmaProの協力を得ているという。

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