「プロジェクト管理ソフトウエアは現在,プロジェクト・ポートフォリオ管理(PPM)という概念に向かっている」。米META Groupの一部門であるSPEXが米国時間8月20日に,プロジェクト管理ソフトウエア市場に関して調査した結果を発表した。

 PPMは,一つのプロジェクトを管理するのではなく,プロジェクトに関する企画や管理,企業全体における効果の測定などを網羅する。そのため,より良い投資決定を導き出すことができる。

 SPEX社上級調査アナリストとのTed Tzirimis氏は,「我が社が検証基準に掲げたPPMの枠組みは,ベンダーにとって重要な青写真となるだろう。今後1年~2年で,この枠組みに則したソリューションが増えるとみる」と,述べた。

 SPEX社は主要ベンダー16社のPPMアプリケーションを検証し,従来のプロジェクト管理アプリケーションと,ERM(enterprise resource planning)やPSA(professional services automation)の機能のトレードオフなどについて分析した。これらの機能はますます融合しつつあるという。

 SPEX社が検証したアプリケーションは以下の通り。

・「PlanView」(PlanView社)
・「Niku 6 」(Niku社)
・「Artemis Views/Portfolio Director」(Artemis社)
・「Primavera TeamPlay」Primavera)
・「Microsoft Project 2002」(米Microsoft)
・「Open Plan, Cobra, and WelcomHome」(Welcom社)
・「Evolve 5」(Evolve社)
・「Changepoint」(Changepoint社)
・「Lawson Services Automation」(米Lawson)
・「PeopleSoft ESA」(米PeopleSoft)
・「Oracle e-Business Suite for Professional Services」(米Oracle)
・「Novient eServices」(Novient/Solution 6社)
・「The Business Engine Network」(BusinessEngine社)
・「Kintana 4.5」(Kintana社)
・「The Edge for IT」(Pacific Edge社)
・「AllFusion Process Management Suite」(米Computer Associates)

 SPEX社がPPMアプリケーションの検証に用いる測定では,アーキテクチャ,インテグレーション,事業機会管理,需要/供給管理,リソース管理,データ管理,企画およびスケジュール,予測,時間管理,支出管理,請求書発行,プロジェクト/コスト会計,プロセス管理とワークフロー,ナレッジ・マネジメント,コラボレーション,レポートおよび解析といった400以上の項目について基準を設けている。

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