米Workshare Technology社が米国時間6月17日に,文書コンテンツのコラボレーション・ソフトの最新版「Workshare Synergy 2.3」を発表した。同製品は,Microsoft社のWordで作成した文書を使ったコラボレーション(協同作業)に向けた機能を提供する。新版では,複数グループがより効率的かつ容易にコラボレーションを行うための機能を追加している。

 新版では,「Document Management System(DMS)」またはコラボレーションを開始するローカルのファイルシステムからWord文書が選択されると,その文書が自動的に「Workshare Synergy」に関連付けられる。

 関連付けられた文書は,DMSまたはローカルのファイルシステムでWorkshare Synergyコラボレーション・ファイルとして表示され,アイコンも変わる。将来的に同文書に関わる人が同文書を開く場合にも,Wordではなく自動的にWorkshare Synergyで開くことになる。

 同社によれば,この新しいプロセスが提供するコラボレーション環境により,関係者が容易に文書の変更ができるとともに容易に変更の提案ができる。また望まないオリジナル文書への変更も防ぐことができるという。

 また,新版では文書のセキュリティ機能を強化している。管理者が文書にパスワードを割り当てるため,許可が与えられた人だけが文書にアクセスして編集ができる。

 その他にも,HTMLベースのクイック・リファレンス・ガイド「Synergy Helper」などが強化されている。ユーザーのフィードバックをもとに,変更が加えられたページだけを印刷する機能,コラボレーション・ドキュメントをWord文書とEDF(Editable Document Format)ファイルの両方で同時に送信できる機能などが追加された。

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