米Yahoo!が米国時間1月15日に,2002年第4四半期と通年の決算を発表した。同四半期の売上高は2億8580万ドルで,前年同期の1億8890万ドルに比べ51%増。会計原則(GAAP)ベースの純利益は4620万ドル(希薄化後の1株当たり利益は8セント)。前年同期は純損失870万ドル(希薄化後の1株当たり損失は2セント)だった。

 EBITDA(利子,税金,減価償却費控除前利益)は8530万ドル(売上高の30%)。前年同期は1680万ドルのリストラ関連経費を計上した影響で,1170万ドル(売上高の6%)だった。

 2002年通年の売上高は9億5310万ドル。前年の7億1740万ドルに比べ33%増えた。GAAPベースの純利益は1億690万ドル(希薄化後の1株当たり利益は18セント)で,前年の純損失9280万ドル(希薄化後の1株当たり損失16セント)から黒字に転換した。EBITDAは2億600万ドルで,それに対し前年は1860万ドルの損失を計上していた。

 「当社には,可能性に満ちあふれただけの会社から,強力な事業を複数運営する企業に変身し,それを基盤に将来長期的に継続可能な事業を構築するという目標がある。そこで目標達成に向け事業計画を策定し,12カ月間実行してきた。当社は既存事業と新分野で業績拡大を実現した。今後も当社のビジネス・モデルがキャッシュ・フローを生み,規模が大きくなることを示していく」(Yahoo!社会長兼CEOのTerry Semel氏)

 また,同社は今後の業績見通しについても明らかにした。2003年第1四半期の売上高は2億5500万ドル~2億7500万ドル,EBITDAは6000万ドル~7000万ドルの範囲と見込む。2003年通年の売上高は11億4500万ドル~12億1500万ドル,EBITDAは2億9500万ドル~3億3000万ドルの範囲になると予測する。

◎関連記事
米ヤフーの2002年Q3決算は前年同期比50%増収,前期に続いて黒字
米AOLが業績予測を発表,2003年の広告/販売収入は40~50%減に
米プライスラインの2002年Q3決算は減収赤字拡大,「しかしホテル予約件数は前年同期比37%増」
米Inktomiが2002年第4四半期と通年の決算報告を発表
広告主優先表示の検索サービスを提供する米オーバーチュア,2002年Q2決算は売上高144%増と黒字転換で絶好調
世界のショッピング・サイトの検索,92.79%がGoogle,Yahoo,MSN,AOLを利用
2002年10月のデジタル・メディア利用調査,「米MSと米AOLタイムワーナーの首位争奪戦」
米ヤフーに迫る勢いの米グーグル検索サイト,過去2年間でシェアが急増

[発表資料へ]