「米Googleの検索サイトが急速に市場シェアを伸ばしつつある。この傾向が今後も続くと,これまで君臨してきた米Yahoo!の首位が脅かされるだろう」。WWW関連の追跡調査を手掛ける米WebSideStoryが米国時間4月30日に,検索サイトに関する調査結果を発表した。

 調査はWebSideStory社傘下のStatMarket社が実施した。インターネットを日常的に利用するユーザーが目的のWWWページに到達するために利用する検索サイトを調査したもの。

 全世界で行われる検索のうち,Googleサイトを利用した検索は4月24日時点で過去最高の31.87%を記録した。同サイトを利用した検索の割合は,2000年6月時点の1%から急速に増えている。一方,同期間におけるYahoo!サイトを利用した検索は,約46%から36.35%へと下降線をたどっている。

 「Yahoo!社は検索サイト間で競争が生まれていることを認識している。同社のネーム・バリューは高いが,Googleサイトに信頼を寄せているユーザーがいることが今回の調査で明らかになった」(StatMarket社製品マーケティング担当副社長のGeoff Johnston氏)

 Google社は,Yahoo!サイトとNetscapeサイトにバックエンドで検索機能を提供しているが,今回の調査結果に同社のバックエンド・サービスは含まれていない。しかしJohnston氏は,「Yahoo!サイトがGoogle社の検索エンジンを導入したことが,Googleサイトの知名度向上に貢献したようだ」と指摘した。

■表1 世界における検索サイトの利用状況(2002年4月24日時点)

検索サイト        シェア

1. Yahoo!         36.35%
2. Google         31.87%
3. MSN            12.73%

出典:WebSideStory社

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