米Yahoo!が米国時間10月9日,2002年第3四半期の決算を発表した。売上高は2億4880万ドルで,前年同期の1億6610万ドルから50%の増収。会計原則(GAAP)ベースの純利益は2890万ドル(希薄化後の1株当たり利益は5セント)となる。前年同期は2410万ドルの純損失(希薄化後の1株当たり損失は4セント)を計上していた。

 2002年第3四半期のEBITDA(利子,税金,減価償却費控除前利益)は6020万ドル。前年同期は680万ドルだった。

 Yahoo!社CFOのSusan Decker氏は,「当期の成長を大変嬉しく思う。中小企業を対象にしたマーケティング・プラットフォームの売り込み,消費者や大企業への多数の特別サービス提供などが効果をあげた」と説明した。

 2002年第3四半期におけるマーケティング・サービスの売上高は1億4740万ドルで,前年同期比22%の増加。会費およびリスト料による収入は8310万ドルで同124%増加。トランザクション収入は1830万ドルで,同118%増となった。

 地域別でみると,米国の売上高は2億1010万ドル(前年同期比51%増)。米国以外の売上高は3870万ドル(同45%増)で,売上高全体の16%を占めた。

 2002年1月~9月の売上高は合計6億6730万ドルで,前年同期間の5億2850万ドルと比べて26%増加した。GAAPベースの純利益は6070万ドル(希薄化後の1株当たり利益は10セント)。前年同期間は8410万ドルの赤字(希薄化後の1株当たり損失は15セント)だった。

 2002年9月におけるYahoo!サービス(Yahoo! Japanを除く)のユニーク・ユーザーは約2億100万人。前年同月は1億7700万人だった。2002年9月にYahoo!サービス(Yahoo! Japanを除く)にアクセスしたアクティブ登録会員は約9300万人で前年同月の約6800万人から増加した。

 また,同社は今後の業績見通しについても明らかにした。2002年通年の売上高は9億3000万ドル~9億5500万ドル,EBITDAは1億9000万ドル~2億ドルの範囲と見込む。2003年通年の売上高は10億7500万ドル~11億7500万ドルの範囲,EBITDAは2億5000万ドル~3億ドルとの予測である。

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