米Inktomiが米国時間10月24日に，2002会計年度第4四半期（7月～9月期）と通年（2001年10月～2002年9月）の決算を発表した。第4四半期の売上高は2040万ドルで，一時的な経費を除いた純損失は820万ドル（1株当たりの損失0.05ドル）だった。通年の売上高は，1億1270万ドルで，一時的な経費を除いた純損失は4150万ドル（0.29ドル）だった。
同四半期のGAAP（会計原則）ベースの損失は，1億3160万ドル（1株当たり0.87ドル）を計上し，通年では5億80万ドル（1株当たり3.51ドル）だった。
同期における売上高を事業別に見ると，Web検索事業は1150万ドルで，ソフトウエア・ライセンスが420万ドル，関連サービスが470万ドルだった。また現金，現金等価の短期投資は，4540万ドルだった。
同社のWeb検索事業は，引き続きMSNなどの企業向けに検索サービスを提供している。同社の有料登録プログラムには，新たにArt.com，eLibrary，HotelClub.net，MobilePlanet，Trails.comといったコンテンツ・プロバイダが参加している。また，Amazon.comとの提携も拡大している。また，企業向け検索事業の新しい顧客として，ChevronTexaco，GE Mortgage Insurance，Nextel Communications，Volvo of North Americaなどが加わっている。
「Inktomiは非常に厳しい環境で，全体の売り上げ目標を達成した。来四半期には，検索市場への注力，慎重な財務管理，顧客獲得と新製品の提供により，株主と市場に価値を届ける」（同社の社長兼CEOのDavid Peterschmidt氏）。
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