米Inktomiが米国時間4月10日に,企業向けのネットワーク保護ソフトウエア「Inktomi Traffic Edge Security Edition」を発売した。併せて,米Symantecとの新たな提携と,米Websenseとの提携拡大についても明らかにした。これらの提携により,Traffic Edge Security Editionに両社のセキュリティ・アプリケーションを組み込むことが可能になった。
Inktomi Traffic Edge Security Editionは,WWWベースのウイルス・ブロック機能,コンテンツ・フィルタリング機能,ユーザー認証およびアクセス制御機能などを備える,プロキシ・キャッシュ・ソフトウエアである。各機能の詳細は次の通り。
・WWWベースのウイルスをブロック:
Symantec社製アンチウイルス・ソフトウエア「CarrierScan Server」と統合することで実現する。WWWコンテンツやダウンロードしたファイルをスキャンすることで,ファイルに紛れ込んだWWWベースのウィルス/ワーム/トロイの木馬の侵入を防ぐ。スキャンしたコンテンツは再使用できるようにキャッシュに保存し,ネットワークの性能を最適化するとともに,再スキャンの手間を省く。
・コンテンツ・フィルタリング:
Websense社のインターネット・アクセス管理ソフトウエア「Websense Enterprise v4.4」を組み込むことで実現する。同ソフトウエアはコンテンツ・フィルタリング機能を備え,従業員による職場からのインターネット・アクセスを監視できる。その結果,生産性の向上と,不適切なWWWコンテンツ・アクセスに関する企業の法的責任範囲の縮小が可能になるという。
・ユーザー認証およびアクセス制御:
WWWリソースとアプリケーションへのアクセスに対するネットワーク・ベースのトラッキング機能と,ACL,LDAP,NTLM,RADIUS経由のユーザー認証機能を持つ。これらにより,ネットワーク管理者は従業員によるインターネット・アクセスやWWWアプリケーション利用を管理できる。
Traffic Edge Security Editionは,同日よりInktomi社または同社のOEMパートナから購入可能。詳細については,同社のWWWサイトに掲載している。
Symantec社のCarrierScanも同日より入手可能。詳細については,Symantec社のWWWサイトに掲載している。また,Traffic Edge Security Editionに統合したWebsense Enterprise v4.4は,Websense社から入手できる。詳細はWebsense社のWWWサイトに掲載している。
◎関連記事
■米社が2002年3月のウイルス被害ワースト12を発表,1位は「Worm/Klez-E」
■2月のウイルス検出ワースト1は「My Party」,リンクにみせかけた実行形式のファイルに要注意
■2001年はセキュリティ難の年,今後はモバイル機器のセキュリティ対策が必要
■90%の企業/組織がウイルスなど何らかのアタックを経験,米誌の調査
■「“ヘイト・サイト”が急増,企業は職場での閲覧制限を」,と米ウェブセンス
■損失額は実に年間630億ドル!? 職場における個人的なネット利用で米企業が被害
■社員の“私的”なインターネット利用に監視の目
■従業員の92%と雇用主の82%がネット利用監視を事前通知する法律に賛成
[発表資料へ]