アンチウイルス・ソフトとセキュリティ・サービスを提供する米Central Commandは米国時間4月1日,2002年3月におけるコンピュータ・ウイルスのワースト12を発表した。ワースト1は「Worm/Klez-E」だった。Central Command社のウイルス緊急対策チームが確認した被害件数に基づいたデータである。

■2002年3月のコンピュータ・ウイルス被害状況

1.  W32/Klez.E          39.7%
2.  Worm/W32.Sircam     13.1%
3.  Worm/Badtrans.B     11.8%
4.  W32/Nimda            6.2%
5.  W32/Funlove          3.6%
6.  Worm/FBound.C        2.8%
7.  W32/Magistr.B        2.5%
8.  W32/Nimda.E          2.1%
9.  W95/Hybris           1.4%
10. W32/Magistr.A        1.3%
11. Worm/Lentin          0.9%
12. Worm/Gibe            0.6%

  その他              14.0%

出典:Central Command社

 「本物と偽物の区別が非常につきにくくなっている。例えば,3月のワースト12に初めて登場した『Worm/Gibe』は,米Microsoftのセキュリティ・アップデートをそっくり真似して無害を装っている」(Central Command社製品マネージャのSteven Sundermeier氏)

 その他の新たなワームとして,英語と日本語の両方を使ってユーザーを欺く「Worm/FBound.C」や,前大統領Bill Clinton氏の風刺画にみせかけた「W32/MyLife.b@MM」などがある。

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