米Inktomiはソフトウエア開発者とシステム・インテグレータに向けて次世代の情報検索技術「Inktomi Search Toolkit」を米国時間5月14日に発表した。このOEM製品はXMLをサポートしており,企業アプリケーションにキーワードとパラメータによる検索機能を提供する。

 同製品は,コンテンツ管理,企業ポータル,CRM,決済ソリューションなどの企業アプリケーション内の情報を検索する。XMLをベースとした検索機能により,これらアプリケーション内の組織化されたコンテンツや統一されていないコンテンツの中で検索ができるため,アプリケーションの有用性とエンド・ユーザーの生産性を向上できるという。

 同製品のキーワード検索機能では,関連ランキング,自然言語検索,ファイル形式のフィルタリングなどの機能を収録している。またXQueryベースのクエリー機能を持つため,パラメータ検索やドキュメントのストラクチャをベースにした検索ができ,実際のドキュメントとドキュメント内の検索に該当する部分とともに関連ドキュメントを検索結果として表示する。たとえば,決済アプリケーションで,「テレビ」,「36インチ」,「2001年1月1日以降」の条件で検索すると,検索結果としてアイテムの説明と請求の合計額が表示される。

 同社によれば,同製品はサーバーをベースとしたアーキテクチャ,オープンなAPI,標準ベースのクエリ言語を採用しているため,ほとんどの環境に容易に統合できるという。またサーバーは別のプロセスとして動作するため,アプリケーション内のデータは保護され,開発時間を短縮できるという。

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