米Inktomiが米国時間7月17日に,大企業やサービス・プロバイダ向けのインフラ・ソフトウエア群を発表した。ネットワーク全体にわたるコンテンツ作成,配信,収集,管理を支援する。

 またInktomi社は買収や提携も明らかにした。ストリーミング・メディア・アプリケーションとサービスを手がけるeScene Networks社を買収する。買収金額は明らかにしていない。コラボレーション・ソフトウエア・プロバイダのeRoom Technology社,e-business管理ソリューション・プロバイダのNetegrity社と提携を結んだ。

 今回発表した主なソフトウエアは以下の通り。

・「Media Publisher」:マルチメディア・コンテンツを編集し,チャネルやカテゴリに応じて予定を立て,表示できるようにする。eScene社の技術を取り入れた。

・「eRoom Content Search」:eRoom社との提携を通じて提供するもの。Inktomi社の「Search Software」ユーザーがeRoom社のインターネット対応ソフトウエアで作成したコラボラティブ・コンテンツにアクセスできるようにする。

・「Traffic Core」:ポリシーに従ってコンテンツのルーティングを行う。ネットワークの中心(core)から末端に向かって流れるIPベースのトラフィックを管理する。テキスト,画像,アプリケーション,生放送やオンデマンドのストリーミング・メディアを配信および管理できる。

・「Traffic Edge」:エンド・ユーザーに近いエッジ(edge)にコンテンツをキャッシングし,配信するためのソフトウエア。Traffic Coreと連携する。

・「Search Database Module」:エンド・ユーザーがデータベースへの問い合わせを一元的に行い,データにアクセスできるようにする。Windows NTやUNIXのほか,米Microsoftの「SQL Server」,米Oracleの「Database Server」,米Sybaseの「Adaptive Server」,米IBM「DB2」といったデータベース管理ソフトウエアに対応する。

・「Traffic Controller」:Traffic CoreおよびTraffic Edgeと連携する。WWWサーバー,メディア・サーバー,キャッシュ・サーバーのネットワーク性能やデータ利用情報を収集し,リアルタイムの監視と管理を行えるようにする。

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[www.inktomi.comに掲載の発表資料1]
[www.inktomi.comに掲載の発表資料2]