「世界の消費者は,今年のホリデー・シーズンに向けたショッピング・サイトの検索で主に4つの検索エンジンを利用している」。WWW関連の追跡調査を手掛ける米WebSideStoryが米国時間12月4日に,ショッピング・サイトの検索サイトに関する調査結果を発表した。同調査により2002年12月1日の時点で,世界のショッピング・サイト検索の92.79%が,Google,Yahoo,MSN,AOLで行われたことが明らかになった。

 調査はWebSideStory社傘下のStatMarket社が実施した。インターネットを日常的に利用するユーザーが目的のWWWページに到達するために利用する検索サイトを調査したもの。小規模なオンライン・ギフト・ショップから大規模な小売販売店まで6000を越えるショッピング・サイトへの訪問者データを分析してまとめている。

 「この情報は,ホリデーシーズンに向けて何らかのオンライン・マーケティングのキャンペーンを計画している小売業者にとって重要である。検索エンジンは,いまだに新しい訪問者の最良のリソースになっている」(同社の製品マーケティング副社長のGeoff Johnston氏)。

 1年間でショッピング・サイトに到達するために利用した検索エンジンの割合は,GoogleとMSNがもっとも増加している。両検索エンジンは,2001年12月1日から8.7%増加している。AOLも7%増加しているが,Yahooは,前年の41.41%から25.92%に減少している。

■表:ショッピング・サイトに到達するために利用した検索エンジンのユーザーの割合

                                 2002年12月1日の       2001年12月1日の
検索エンジン                     検索者の割合          検索者の割合

Google                             27.16                    18.46
Yahoo                              25.92                    41.41
MSN                                24.11                    15.41
AOL NetFind                        15.60                     8.51
Netscape                            1.40                     1.12
CompuServe                          0.89                     0.84
Dogpile                             0.80                     0.92
Ask Jeeves                          0.77                     1.38
Lycos                               0.73                     2.57
LookSmart                           0.70                     1.04

出典:WebSideStory社

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