米Amazon.comが米国時間11月29日に,ホリデー・シーズンのショッピングに関する調査結果を発表した。通常は感謝祭の翌金曜日からクリスマスまでをホリデー・シーズンと呼ぶが,Amazon.com社のユーザーはすでに感謝祭以前から贈り物の注文を開始している。2002年11月1日~28日にAmazon.com社が受けた注文は2400万件を上まわったという。

 注文商品の多くは大幅に価格を引き下げており,消費者は割引商品に目を向けていることが分かる。Amazon.com社の依頼を受け,米Harris Interactiveが18才以上の米国成人1000人を対象に実施した調査によると,米国人の51%が「低価格の商品」を探していると回答。32%は「送料無料や特典付きの商品」を購入するつもりだと答えた。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・85%の回答者は,今年のホリデー・シーズンが昨年より6日間短いことを認識していない。

・米国人がホリデー・シーズンの贈り物のショッピングと配送手続きにかける時間は平均15.5時間。51%の消費者が,友達や家族とショッピングの時間を過ごすと回答。

・ホリデー・シーズンのショッピングを行うために,早退や遅刻をしたり,昼休みを長くとったり,あるいは病気と偽って仕事を休むという回答者は40%。

・70%の回答者が,ホリデー・シーズンのショッピングで最もイヤなこととして「混雑したショッピング・モールと長い行列」を挙げた。

・もし「ショッピング・モールで買い物をしてくれる魔法使い」「クリスマス・カードを送ってくれる魔法使い」「贈り物を包んで配送してくれる魔法使い」「パーティを手伝ってくれる魔法使い」がいるとしたら,「ショッピング・モールで買い物をしてくれる魔法使い」を選ぶという回答者が40%。

・回答者の47%はホリデー・シーズンの予算を立てている。また3分の1が,経済的な理由からほぼ予算通りの購入を実行するつもりだと答えた。

 ちなみに,Amazon.com社のサービスにおける2002年11月の売れ筋商品は携帯電話機とDVDプレーヤである。携帯電話機の販売台数は前年同月と比べて4倍以上増加。DVDプレーヤの販売台数は前年同月より70%伸びているという。

◎関連記事
一足早いホリデー・ショッピングの開始がオンライン売上高をけん引,10月は前年比39%増の43億ドル
「消費者の多くは感謝祭を待たずにホリデー・シーズンのショッピングを開始」,ライコスの調査
「Q4におけるオンライン販売は前年同期比35%増で過去最高の168億ドル規模の見込み」,米BizRate.comの調査
「ホリデー・シーズン中のショッピング,オンラインは水曜日,オフラインは土曜日に集中」,と米調査
「ホリデー・シーズンは民生電子機器に人気が集中,米国世帯の78%が購入予定」,米調査
「2001年の米国年末商戦,オンライン支出は前年比15%増の138億ドル」と米調査
オンライン小売業者は基本に戻れ,サイトの売り上げアップにつながる10の秘訣
勤務中のオンライン・ショッピングが企業に与える損害は約5億ドル,しかし企業は“禁止”より“制限”

[発表資料へ]