「GSM加入者数は2002年末時点で7億8700万人に達し,世界190カ国で利用されている」。GSMネットワークの業界団体GSM AssociationはGSMの利用状況に関する調査結果を英国時間1月14日に発表した。
GSM Associationによると,この12カ月間で加入者が1億6000万人増え,全体で1997年の10倍の人数になったという。「2003年終盤から2004年初頭にかけて,全世界のGSM加入者数は10億人を超えるだろう」(GSM Association)
GSM Association CEO委員会委員長のCraig Ehrlich氏は,「現在世界中の人々の7人に1人がGSMサービスを使用し,全世界のデジタル無線市場の72%を占めている」と述べる。「第3世代(3G)技術を導入したデジタル無線キャリアの10社に8社が,次世代技術としてGPRSやW-CDMAといったGSM系プラットフォームを選び,何10億ドルもの投資を行ってきた。GSMの成長の“勢い”をみれば,この理由が簡単に理解できる」(同氏)
またGSM Associationでは,「商用運用しているGPRS対応データ・ネットワークの数は現在140あり,さらに40のネットワークが準備中」としている。
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