CDMA方式の開発,導入,標準化,普及を促進するための非営利組織CDMA Development Group(CDG)が米国時間12月3日,CDMA技術の利用状況に関して調査した結果を発表した。それによると,世界におけるCDMA対応携帯電話機の加入者数は,過去1年間で31%増加し,2002年9月末時点で約1億3500万人に達したという。

 CDMA2000加入者は,2002年第3四半期に1000万人以上増加し,合計2400万人にのぼった。現在,CDMA加入者のうち,CDMA2000ユーザーが占める割合は約18%である。なお韓国では,CDMA加入者の40%以上がCDMA2000を利用しており,2002年の初めより倍増している。

 「CDMAはこれまで驚異的な進歩を遂げてきたが,今後も市場シェアを拡大し,新たな分野へと進出する見通しだ。『CDMA2000 1x』や『同1xEV』などにより,最も進んだ第3世代(3G)サービスを提供し続けるだろう」と,CDG執行ディレクタのPerry LaForge氏は予測した。

 地域別でみた場合,米大陸のCDMA加入者数は8000万人である。北米ではCDMAが圧倒的な人気を誇っており,5800万人以上の加入者を獲得している。また,最も急成長を遂げている地域の一つに中南米がある。同地域の加入者数は過去1年間で40%増加しており,2002年9月時点で2600万人に達した。

 アジアにおけるCDMA加入者数は,2001年10月から約900万人増えており,この1年間で約21%増加した。加入者増の要因として,中国のChina Unicomが「cdmaOne」サービスを開始したことや,韓国および日本でCDMA2000が新たなユーザーを引きつけたことなどが挙げられる。

◎関連記事
「3月時点の世界CDMA加入者数は9000万人,過去1年間で58%増」,業界団体が発表
「年内に23機種以上のCDMA2000電話機が登場,韓国の加入数は70万人」と業界団体
欧州でIMT-2000事業の見直し機運。対岸の火事ではない日本の事業者
米QUALCOMMが中国の通信機器製造会社11社にCDMAに関するライセンスを供与
KDDI,cdmaOne拡張版「1x」を4月開始。データ通信速度を最大144kビット/秒に
auが最大2.4Mビット/秒の「1xEV-DO」。2GHz帯で2003年4月に試験,10月から本サービス
次世代携帯電話方式IMT-2000をめぐる新たな戦い
3G時代に入った携帯電話,あふれる技術用語を読み解く

[発表資料へ]