米Microsoftが米国時間12月10日に,企業によるデータ・センター業務を支援するためのソリューション「Microsoft Systems Architecture for the Enterprise Data Center(MSA EDC)」を発表した。ITインフラ導入用のガイダンスを提供するものという。

 MSA EDCは,「Windows 2000 Server」と「Microsoft .NET Enterprise Server」をベースとするソリューション。データ・センターの計画/構築/管理に必要なテスト済みの資料を用意する。ソフトウエアとハードウエアの両方を対象とし,サービスとサポートの提供も行う。「メッセージング,認証処理,アクセス制御,データベース,ファイル/プリンタ共有,WWWアクセス・ネットワークの接続など,企業にとって重要なITサービスを確実に供給する」(Microsoft社)

 Microsoft社Windowsサーバー製品管理グループ担当ジェネラル・マネージャのJim Hebert氏は,「このガイダンスを利用することで,Windowsサーバーを使う企業顧客は,中核となるデータ・センター・サービス実施に関する作業負荷を軽減できる」と説明する。「同時に,企業全体への導入時に通常かかる期間/コスト/リスクを最小限に抑える」(同氏)

 MSA EDCでは,「Reference Architecture Kit」「Prescriptive Architecture Kit」「Solution Services and Support Kit」を提供する。現在Microsoft社のTechNetサイトから無料で入手できる。

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