米IBMは米国時間10月3日,米Intelのマイクロプロセサ「Xeon processor MP」と米MicrosoftのWindowsを搭載したサーバーによるデータ・センター向けソリューション開発の取り組みについて明らかにした。Intel社とMicrosoft社の協力を得る。

 今回発表した取り組みの主要な目的は,ハイエンドのIntel社製プロセサ搭載サーバーを導入するための包括的なアプローチを提供し,顧客がサーバー・ハードウエア,OS,ソフトウエア・アプリケーション,ミドルウエアを選べるようにすること。例えば,IBM社の「DB2」とMicrosoft社の「SQL Server 2000 Enterprise Edition」を組み合わせることが可能。システム・インテグレーション,マーケティング,販売サポートも提供する。

 IBM社は,「eServer xSeries 440(x440)」で動作するアプリケーションの提供に関して,米J.D. Edwards,ドイツのSAP AG,米SAS Instituteといった主要なシステム・インテグレータやISV(独立系ソフトウエア・ベンダー)と協力体制を敷いているという。eServer xSeries 440は,4個~16個のプロセサ構成が可能。Windows 2000 Server,同Advanced Server,同Datacenter Serverのほか,今後リリースされるWindows .NET Serverファミリに対応する。

 またIBM社は,新たなソリューション研究所「Customer Solutions Lab」の開設を同日発表した。所在地はワシントン州レドモンドのMicrosoft社の本社近く。顧客やソフトウエア・ベンダーが,Windows Server製品を搭載したx440向けにアプリケーションを最適化するための環境を提供する。IBM社とMicrosoft社の製品および技術担当者のアドバイスをはじめ,移行,アプリケーション拡張,ベンチマーク・テスト,性能検証,マーケティングや販売などのサポートを受けられる。

 ちなみに米IDCの調査によると,IBM社は2002年第2四半期に,8ウエイのIntel社製プロセサ搭載サーバーの市場シェアを前年同期と比べて17.3ポイント拡大したという。

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