米Microsoftは7月24日,サーバーOSの次期版であるWindows .NET Serverの最初の製品候補版(Release Candidate 1)の提供を開始すると発表した。25日からダウンロード可能にしたほか,来週にはCD-ROMの形でユーザーなどが幅広く入手できるようにするという。この後にRC2を経て正式な製品になる予定。Microsoftとしては今年中に開発を完了し来年早々にパッケージを提供したいとしている。

 しかし,搭載を表明している機能の中にはRC1にまだ含まれていないものもあり,この予定通りに開発が進むかは予断を許さない。例えば,.NET Frameworkの次期バージョン1.1も次のRC2から提供になる。.NET Framework 1.1ではSOAP 1.2対応やモバイル向けASP.NET用コントロールの追加などが実施される予定だ。

 既に.NET Server RC1のプレビュー・プログラムに参加するためのサイトを開設しており,ダウンロードやCDキットの申し込みができる(該当サイト)。ダウンロードでは,.NET ServerファミリのうちStandard Server,Enterprise Server,64ビット版のEnterprise Server 64-bit Editionの3種類が入手可能。実際の製品としては,これ以外に大規模システム向けのDatacenter Server(32ビット版と64ビット版)とWebサイト構築向けのWeb Serverというファミリを提供する予定である。CDキットにはリソースCDなども含まれており,サイトから申し込むと別途郵送で送られてくる。

(根本 浩之=日経Windowsプロ)