米Oracleが米国時間11月11日に,コラボレーション・ソフトウエアの新版「Collaboration Suite Release 2」を発表した。オンライン会議やインスタント・メッセージングなどのリアルタイムの通信機能を備え,「『Exchange』といった米Microsoftのコラボレーション製品と比べて半分以下の価格で提供する」(Oracle社)。

 Collaboration Suiteにより,企業はボイス・メール,電子メール,ファクスといった通信機能をはじめ,社内にわたる共有ファイルから情報を検索する「UltraSearch」機能を利用できる。新版のRelease 2では,共有ブラウジング,オンライン会議,音声ストリーミング,会議内容再生のほか,インスタント・メッセージング機能を提供する。「iMeeting」機能が企業コンテンツ,コマース,ビジネス・フローを統合する基礎としての役割を果たすため,ユーザーはオンラインでの会議前,会議中,会議後に情報を取得したり処理することができる。

 またOracle社は,Collaboration Suiteを用いて統合通信システムのサポートと管理を行うアウトソーシング・サービスを直ちに開始する。

 Microsoft社の「Exchange 5.5」からCollaboration Suiteへの切り替えを計画しているユーザーには,Oracle社のOracle Consulting部門が移行支援サービスを提供する。「Microsoft社の『Exchange 2000』へ移行する場合と比べてコストは3分の1以下」(Oracle社)という。

 Collaboration Suite Release 2は2003年前半に利用可能にする。永久ライセンスの価格は,1ユーザー追加ごとに60ドル。

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