米Microsoftが,グループウエア「Exchange 2000」のサービス・パック「Exchange 2000 Service Pack 2(SP2)」のダウンロード・サービスを開始した。同社が米国時間12月5日に明らかにしたもの。Exchange 2000に拡張機能を提供するもので,「『Outlook Web Access』と管理者向けツールの強化を図った」(Microsoft社)。
「モバイル環境でExchangeの機能を使いたいという要望が,ユーザーのあいだで増えていることから,これに応えた」(Microsoft社Exchange担当製品マネージャのKevin McCuistion氏)という。
同氏は,Outlook Web Accessの操作感が「Outlookクライアントとそっくりになった」と説明する。「自分がどのクライアントを使っているのかわからなくなって,ついクリックしてしまう人も出てくるだろう」(同氏)
このほかのExchange 2000 SP2の主な内容は次の通り。
・移行ウィザードの刷新:SP2の移行ツールでは,Exchange 2000メール・ボックスとExchange組織とのあいだでの移行が可能になった。
・「Active Directory」サービスの改良:Exchange ServerとActive Directory間のやりとりにおける性能/信頼性/安定性の向上を図った。
・メッセージ追跡機能の改良:Outlookに似たメッセージ追跡機能のUIで,操作性を向上した。
・「Exchange 2000 Conferencing Server」の改良:MCU(Multipoint Control Unit)での最小レベルの暗号化の利用が可能。暗号化を施した音声/ビデオ会議を使用できる。
Exchange 2000 Service Pack 2のダウンロードは,Microsoft社のWWWサイトで可能。なお,SP2は「Service Pack 1」における追加機能と修正内容を含んでいる。
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