米IBMは米国時間10月1日に,Lotusソフトウエアの各種新バージョンを発表した。「情報の分類,スキルやノウハウの蓄積,安全な環境でのコラボレーションにおけるニーズに応える」(IBM社)としている。

 今回発表した製品は,メッセージングおよびコラボレーション・ソフトウエア「Lotus Notes and Domino 6」,リアルタイム・コミュニケーション・ソフトウエア「同Sametime 3」,コラボレーション・ソフトウエア「QuickPlace 3」である。また,eラーニング・ソフトウエア「同LearningSpace」も同日発表した。

 各Lotusソフトウエアはスタンドアロンとして用いるほか,他のソフトウエアと組み合わせて利用することも可能。「これまで取得したナレッジを最大限に活用し,ミッション・クリティカルな活動に適用したり,問題解決に役立てることができる」(IBM社)

 各ソフトウエアの主な特徴は以下の通り。

・Lotus Notes and Domino 6:新たなスパム防止機能を追加し,セキュリティの強化を図った。管理ツールを向上し,クライアント機能を拡充した。

・Lotus Sametime 3:Session Initiation Protocol(SIP)ゲートウエイをサポート。コミュニティ同士の接続が可能。

・Lotus QuickPlace 3:Lotus Sametimeを認識し,密に連携する。ユーザーはどの同僚がオンラインにアクセスしているか確認してオンライン会議を始めることができる。また,QuickPlaceからLotus Sametimeのチャットに参加できる。

・Lotus LearningSpace:インストラクと受講者がリアルタイムでやりとりできる。地理的に離れた社員やパートナ企業,サプライヤのトレーニングを頻繁に行う企業に適している。

 Lotus Notes and Domino 6,同Sametime 3,QuickPlace 3,同LearningSpaceは,すでに利用可能。ベータ・テストは実施済みだという。

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