台湾のD-Linkは2.4GHz帯を使用する高速無線LANに対応したルーター「AirPlus DI-714P+」を米国時間10月31日,発表した。最高伝送速度は22Mビット/秒。

 「高性能無線ネットワークの構築に必要な要素を組み合わせており,ブロードバンド・ルーター,無線統合アクセス・ポイント,4ポートの10/100 Ethernetスイッチ,ファイアウオール機器として利用可能」(D-Link社)

 AirPlus DI-714P+はプリント・サーバーを内蔵しているため,複数のユーザーでネットワーク上の1台のプリンタを共有できる。プリント・サーバーで印刷待ちのジョブを集中管理するので,ネットワーク上のパソコンは印刷作業からすぐに解放され,メモリーやプロセサを別の処理に当てることができる。

 AirPlus DI-714P+を「B+」モードで使用すると,「IEEE802.11b(伝送速度11Mビット/秒)に準拠した一般の装置と比べて,伝送速度を最大2倍に高めることが可能」(D-Link社のSteven Joe社長)という。

 パケットの状態を監視する「Stateful Packet Inspection」機能を組み込んでおり,「高いレベルの安全性を保証する」(D-Link社)。無線ルーター機能はDHCPサーバーとして動作し,最大252クライアントのインターネット接続共有に対応する。アクセス・ポイントとして動作する際には,Direct Sequence Spread Spectrum(DSSS)方式による2.4GHz帯無線LAN接続を提供する。DSSSはIEEE 802.11bをサポートする。

 また,親が子供のインターネット利用を管理するための基本的な機能を備える。ドメイン名に含まれる特定の言葉などを設定して,不適切なWebサイトを遮断することが可能。

 AirPlus DI-714P+は30日以内に出荷を開始する。D-Link社認定販売店やリセラーなどで購入可能。価格は189ドル99セント。1年間の保証と無料の技術サポートが付属する。

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