米マイクロソフト，医療向けBizTalk Server拡張製品の最新版を発表

和田英一

2002.10.30

　米Microsoftは業務システム／データ連携ソフトウエア「BizTalk Server」の医療システム向け拡張製品「BizTalk Accelerator for HIPAA」の「バージョン2」を米国時間10月29日，発表した。

　BizTalk Accelerator for HIPAAは，米国の医療関連データ規格「Health Insurance Portability and Accountability Act」（HIPAA）に対応する。HIPAAは，患者など利用者へのサービス向上やシステム管理のコスト削減などを目的として1996年に法制化された。

　BizTalk Accelerator for HIPAA 2.0の主な特徴は以下の通り。

・HIPAAの新しい標準規格に対応する。X12Nの実装ガイド「X12N Implementation Guide」の初回リリースと，X12Nが2002年10月に承認した新しい「Addenda Documents」が付属する。

・「Health Care Claim Request for Additional Information」（277）や「Additional Information to Support a Health Care Claim or Encounter」（275）などのトランザクションをサポートする。

・「Trading Partner Manager」機能により，HIPAA関連パートナの管理を簡素化する。

・患者の機密情報を漏えいの危険にさらすことなく，実際のテスト・データを使用できる。

・「Code List Loader」機能により，X12Nの標準規格を使用する際に必要となる多数のコードを追加および利用できる。

　BizTalk Accelerator for HIPAA 2.0の価格は。「Standard Edition」が1プロセサ当たり5000ドル，「Enterprise Edition」が1プロセサ当たり2万ドル。2002年12月1日に一般向けにリリースする予定である。