米Genesys Software Systems社が米国時間10月22日に,患者のプライバシ保護に関する新しいeラーニング・コースを発表した。同コースは,米国の医療関連データ規格「Health Insurance Portability and Accountability Act」(HIPAA)に基づいて,患者のプライバシ保護に関連した幅広い情報とトレーニングを提供する。

 同コースは,患者のプライバシの基本,関連する法的必要条件を論じるとともに,幹部職員,HIPAA対策本部メンバー,遵法責任者,医師,職員,保険証明者など医療情報を扱う特定の医療従事者向けのトレーニング・コースを提供している。

 この新しいコースは,適正と学習を管理する「PeopleComeFirst Learning」システムを通じて,どのような医療機関の従業員に向けても配備が可能になっている。教育用ソフトウエアは,医療業界に義務付けられたトレーニングのニーズを満たすようにパートナの米Graphic Education社が開発している。

 連邦政府のプライバシに関する法令は,患者の医療記録へのアクセスを保証している。患者自身が医療情報の使用,開示に関してより強いコントロールを持つようになる。規則により,医療記録とその他の個人的な健康情報は,医療機関,病院,健康保険業者が保護することになっている。医療機関は,2003年4月14日までにプライバシ保護に向けたトレーニング要件を満たさなければならない。

 新しいHIPAAコース以外にも,JCAHO(医療施設評価合同委員会)とOSHA(職業安全衛生法)のトレーニング要件やその他の認定,行政機関の要件に対応する80を越えるコースから構成される独占的なeラーニング・ライブラリを提供する。すべてのコースでパフォーマンス評価も行われる

 Healthcare Learning Advantageは,企業イントラネット上にインストールするライセンス・ベースのソリューションまたはGenesys Softwareのデータ・センターにホストして利用できる。

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