米AOL Time Warner傘下の米AOL(America Online)と,医療関連のオンライン・サービスを手がける米WebMDは米国時間4月24日に,AOL社のオンライン・サービスに医療関連のサービス・チャネルを立ち上げたことを明らかにした。名称は「AOL Health Channel with WebMD」。

 「WebMD社の医療関連コンテンツ,ツール,教育サービスと,AOL社の便利で使いやすいオンライン機能を組み合わせて提供する」(両社)

 AOL Health Channel with WebMDは,両社が昨年結んだ戦略的提携の一環と位置づけるサービスとなる。この提携でWebMD社はAOLブランド・サービスの全般にわたる,医療コンテンツの優先的プロバイダになっている。AOL Health Channel with WebMDはこの協力体制のもと,WebMD社の病気,病状,Q&Aといった情報,そして電子ツールをAOL会員やAOLブランドのサイトのユーザーに提供していく。

 「AOL Health Channel with WebMDは,我々の会員に最高品質のコンテンツ,製品,コミュニティを提供する。これらはすべて,親しみやすく便利な我々のサービスの一部として提供する」(AOL社Vertical Markets Group部門プレジデントのDonn Davis氏)
 
 またこの取り組みの一環として,両社は今後,各種の広告/商業/番組ソリューションを共同で開発していく。これらは製薬会社,医療機器会社,消費者向けパッケージ製品会社などに向けるものとなる。「企業は,広範なオンライン・ユーザーを自社ブランドに導くことができるため,その広告/宣伝/販売効果は高い」(AOL社)

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