米Openwave Systemsは米国と日本で現地時間9月26日に,Javaやマルチメディア・コンテンツを携帯電話機にダウンロードするためのソリューション「Download Manager」を発表した。
「Download Managerは,当社のマルチメディア・コンテンツ・ダウンロード・ソリューションにおける経験と,スウェーデンのEllipsus Systemsから購入した技術を組み合わせて実現した」(Openwave社)
携帯電話事業者はDownload Managerを導入することにより,総合的なサプライ・チェーンを運営できるという。このサプライ・チェーンでは,まずコンテンツ/アプリケーション・ベンダーが製品を登録する。事業者がその製品の品質を確認して承認処理をすると,加入者がコンテンツを購入して携帯電話機にダウンロードできるようになる。コンテンツには,Javaアプリケーション,ゲーム,着信音,画像などを含む。
加入者の購入したコンテンツは自動的に加入者の個人用領域に保存する。そのため,携帯電話機からコンテンツを削除しても,使用権が残っている限りいつでも利用できる。コンテンツの購入代金は,通話料と一緒に処理できるという。
同社が前日発表したマイクロブラウザ「Mobile Browser version 6.1」と組み合わせると,加入者は自分の携帯電話機をパーソナル化し,サード・パーティ開発者の提供するアプリケーションやマルチメディア・コンテンツのダウンロードが可能となる。
「Openwave Download Managerは携帯電話事業者に,データ・サービスの利用量を増やし,新たな収入源を得る手段を提供する」(Openwave社)
さまざまな料金体系(時間制限,試用,登録制),支払い方法(前払い,後払い,オンライン支払い),サービス料金(特別割引)にも対応している。「複数の通貨や言語もサポートしているので,事業者は複数の国で運営するダウンロード・サービスを,一元的に管理できる」(同社)
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