|
|
「世界のmコマース市場はまだ発展途上,日本以外ではゆるやかに成長」,米In-Statの調査「全世界の大半のキャリアが,まだmコマースの事業では金銭的な成功を収めていない。mコマース市場は明らかにまだ発展途上と言える」---。米Cahners In-Stat Groupが米国時間7月31日に調査・分析結果を明らかにした。2000年末時点で,全世界の無線サービスの加入者のうちmコマースの利用者数は920万人だった。これは2億6400万ドルの市場規模に過ぎないという。 「mコマースはこれまでWAPの付加価値サービスという道を歩んできた」(同社)。今後5年間は,キャリアやコンテンツ提供者,無線アプリケーションのサービス提供者などがこれまでの教訓を生かし,ゆるやかながらもmコマースのトランザクション数増大に寄与していく,と同社は分析する。ただし日本は例外で,そのトランザクション数は2005年までに23億ドル相当分にまで増大するという。 mコマースの普及速度が遅い大きな理由は,「準備が整う前にサービスの提供を開始した」(In-Stat社のWireless Service部門ディレクタのBecky Diercks氏)ことにあるという。「キャリアのネットワークは,ショッピングなどのように会員にサービス内容を保証するeコマースには不十分だった」(同氏)。 mコマースの地位改善のためには,これまでの失敗を繰り返さないことが重要という。例えば,GPRSなどのパケット交換サービスにより,mコマースはより楽しめるものとなり,「今後数年でモバイル広告が業者の重要な収入源になるだろう」と同社は予測する。 しかし,ユーザーの好みやプライバシ問題に取り組まない限り,モバイル広告が大きな影響を与えることはないと同社は指摘する。なおコスト効率が高いリアルタイムのプラットフォームが整えば位置情報ベースのサービスが始まり,これがmコマースの普及促進に寄与するという。 キャリアは,いわゆるY世代(5〜20才くらい)をターゲットとすることも重要という。「彼らはほかの非ビジネス・ユーザーに比べ新技術を迅速に取り入れるという傾向がある」(Becky Diercks氏)。 キャリアの成功は最終的に,ネットワークと携帯電話機,コンテンツやアプリケーションの質と量,ユーザーの購入に結びつかせるための関連サービスなどによって決まる,と同氏は分析する。 このほかの調査分析結果は以下の通りである。 ・SMS(ショート・メッセージ・サービス)は,mコマースの普及促進のカギと見られないことが多い。しかしSMSは取引開始や無線データ利用のきっかけの一つとなるもの。SMSは全世界にわたって利用されており(2001年の1〜3月だけでも510億件のメッセージが送受信された),キャリアはこれをmコマースの普及に活用するべき。 ・ネットワークの発展や技術の進歩がmコマースの発展を促す。短期的に重要な役割を果たす技術は,GPRS,音声認識,Bluetoothの三つである。 ◎関連記事 [発表資料へ] |