米Walt Disney社と同社のインターネット・プロパティを管理する米Walt Disney Internet Group(WDIG)が2002年の秋に,米Sprint社と米AT&T社にモバイル・コンテンツを提供することで米国のモバイル・サービスのコンテンツ市場に参入する。

 同社は,先ごろ発表された米Sprint社の次世代携帯サービス「PCS Vision」向けにDisneyとESPNブランドのコンテンツを提供する。携帯電話加入者に向けてダウンロード・ベースで,Javaゲーム,複数和音の着信音,動画を合わせた着信音,動画スクリーン・セイバーを提供する。

 着信音とスクリーン・セイバーは,同社のサイト上でプレビュできる。すべてのコンテンツは,直接WebサイトまたはVision対応のPCSフォンから購入して,携帯電話上にダウンロードする。着信音は1~2ドル,スクリーン・セイバーとゲームは3~4ドル。これらコンテンツのダウンロードに対する料金は,PCSの請求書に表示される。

 Disney,ESPAN,ABCからのモバイル・コンテンツは数年前から提供されており,前年WDIGがDisneyキャラクタをもとにした着信音と画像をWAPプラットフォーム向けに提供を始めていた。2000年8月にDisneyが日本にて初めてのモバイル・コンテンツの提供を開始して以来,250万を越える有料コンテンツの購読があった。

 また,これとは別にWDIGは,AT&T Wirelessとも提携しており,AT&TのmModeサービス上で3つの購読サービスを開始した。同サービスは,カラー・スクリーンを搭載する次世代音声とデータ・ネットワークに対応する携帯電話向けにデザインしている。

 「Disney's Magic Kingdom」はカラー画像とゲームを提供する。「Disney's Fun for Families」は育児ヒントと「Disney TV」のプログラムからのエンタテイメント・サービス,「City Lounge」は映画のレビューと開演スケジュールなどを提供する。それぞれのサービスは月間3.99ドルで提供される。

 DisneyのESPNスポーツ・ネットワークもAT&T Wireless上mMode製品,「myESPN」を提供する。こちらは月2.99ドルで,ライブのプレイヤ統計,チーム・ニュース,故障者レポート,スポーツ・イベントの試合記録データを提供する。

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