米J.D. Edwardsは米国時間9月25日に,ミドルウエア「eXtended Process Integration(XPI)」の新版を発表した。「多種多様なシステムとアプリケーションを接続でき,複数のベンダー,顧客,その他ビジネス・パートナとの協業が可能となる」(J.D. Edwards社)という。

 XPIでは,同社の定義済みビジネス・プロセス「Extended Business Process(XBP)」の新版を提供し,Webサービスをネイティブでサポートする。

 「XPIをXBPを合わせて使用することで,異なるソフトウエア・プラットフォーム間でも情報および処理を顧客やパートナと共有できる。そして,時間と費用の大幅な節約につながる」(J.D. Edwards社コラボレーティブ・ソリューション担当ディレクタのAndrew Moore氏)

 また同氏は,「Webサービスをネイティブ・サポートしたことは,“Webサービスが普及するであろう将来に備える”という意味もある」と説明する。

 XPIの新版に対応する主なXBPの内容は以下の通り。

・住所録の同期
・総勘定元帳の更新
・注文処理
・注文通知
・製造作業の依頼
・在庫品の調整
・調達注文の通知

 これらXBPは,同社の既存のアプリケーションを使って開発/事前定義したものという。「当社が提供する85種類あるXBPはすべて,現在のWebサービス標準と互換性がある」(同社)

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