米AMR Researchが米国時間5月31日に,企業向けアプリケーション市場について調査した結果を発表した。それによると,市場は2006年に700億ドル規模に達するという。

 ERPアプリケーションの売上高は,2002年の210億ドルから2006年には310億ドルに増加する。売上高別でみた上位ベンダーには,ドイツのSAP AG,米Oracle,米Peoplesoft,米J.D. Edwards,英Sage Groupなどが含まれる。全体的に製造や金融向けのコア・アプリケーションは成長速度が弱まり,市場の成長はサプライ・チェーンや顧客管理,製品ライフサイクル管理といった戦略的拡張機能によりもたらされる。中小企業向けは伸び悩んでいるが,サービス業界や政府機関向けは好調だ。

 CRMアプリケーションは過去数年の急成長から失速した。しかし,今後数年で25%~30%の成長速度に回復し,2006年には260億ドル規模に達する見込みだ。主要分野は企業間(BtoB)取引と公共事業。顧客サービス,電子商取引,SFA(営業支援システム),パートナ関係管理(PRM),分析などの分野は急速に成長する。CRMアプリケーションの上位ベンダーは米Siebel Systems,SAP AG社,Peoplesoft社,Oracle社,米Vignetteなど。

 SCMアプリケーションは過去2年間で成長速度が低下しているものの,新たなベンダーの参入などにより,引き続き成長傾向にある。計画目的のアプリケーションは今後年平均9%で成長し,実行目的のアプリケーションは年平均26%で拡大する。SCMアプリケーションの売上高は,2002年の64億ドルから2006年には136億ドル規模に達するとみる。上位ベンダーは米i2 Technologies,SAP AG社,米Manugistics,IBS AB社,米Manhattan Associatesなど。

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