「2001年はIT支出が低迷したが,米MicrosoftはサーバーOS製品とクライアントOS製品の市場シェアを拡大した」などとする調査結果を,米IDCが米国時間9月23日に発表した。

 Microsoft社は,サーバーOS製品市場における新規ライセンス出荷数ベースの市場シェアを,2000年の42%弱から2001年は約49%へと伸ばしている。またクライアントOS製品市場においても,2000年の92%弱から2001年の93%へと,わずかながらにシェアを拡大した。他の競合社のシェアは,縮小あるいは横ばい状態だった。

 IDC調査担当ディレクタのAl Gillen氏は,「売上高,出荷数,市場シェアを調べたところ,Microsoft社はクライアントとサーバーのいずれのOS製品においても躍進した」と述べ,「同社のライセンシング・プログラムと,新製品に移行するユーザーがシェア拡大を後押しした」と説明した。

 2001年におけるOS製品市場全体は,クライアントOS製品のライセンス売上高が増加したことから,2000年より0.7%成長した。出荷数ベースでみた場合,クライアントOS製品市場は3.8%拡大し,サーバーOS製品市場は1%弱縮小した。

 2001年における,サーバーOS製品の新規ライセンス出荷数は570万本である。Linuxが25.7%,米Novellの「NetWare」が11.7%,UNIXが11.6%だった。その他のOSが残り2%を占めた。

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