企業間電子商取引(BtoB)の普及促進を図る民間団体RosettaNetは,「Partner Interface Process(PIP)3A4」用の互換性テスト・ツールの提供を開始した。RosettaNetが米国時間9月17日に明らかにしたもの。

 「PIP 3A4(Request Purchase Order:購買注文要求)はRosettaNet標準のなかで最も多く実装されている仕様。従って同テスト・ツールの提供はとりわけ『RosettaNet Ready』プログラムを強化することになる」(RosettaNet)

 さらにRosettaNetは,「RosettaNet Ready Self-Test Kit(STK)」アプリケーションの新版も公開した。新版では,エンジン・コード,テスト・スクリプト生成ツール,ユーザー・ガイドの改訂などを行ったという。

 テスト・キットでは,「RosettaNet Implementation Framework(RNIF)v2.0」およびPIPのベースライン・セットに対する互換性計測ツールを提供する。製品の検出および配送/注文管理/在庫管理分野のPIP向けの互換性テスト・ツールについては,現在開発中という。

 なお,RosettaNetのソフトウエア認定サービス「Software Compliance Badge Service」の適合バッジを,分散サプライ・チェーン向けソリューションを提供するGridNode社が先日初めて取得した。同社が,RosettaNet Ready Testing Centerを通じて米Drake Certivoの実施した「PIP 4C1(v02.02.00)」用テストに合格したもの。

 「RosettaNetから取得する適合バッジにより,RosettaNetのパートナは市場で直ちに認知され,ソフトウエアの標準仕様適合が保証される。サプライ・チェーン企業にとって,他社製ソリューションとの差異化につながる」(RosettaNet CEOのJennifer Hamilton氏)

 STKおよびテスト・スクリプトやツールは,RosettaNetのWebサイトから無料でダウンロードできる。

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