米eMarketerが米国時間3月5日に,世界の企業間(BtoB)電子商取引(EC)に関する調査結果を発表した。2002年における全世界の売上高は8234億ドルになる。2004年まで高い成長を続け,インターネットを使った取引は2兆4000億ドル近くの規模に達するという。

 同調査は,Covisint,Exostar,ChemConnect,E2open,GlobalNetXchangeなどのインターネット取引所(eマーケットプレイス)を対象に行ったもの。「eマーケットプレイスのほとんどで2001年後半の数カ月間に取引が増加し,2002年には事業を拡大しつつある」(eMarketer社)

 eMarketer社上級アナリストのSteve Butler氏は,「2001年は困難な経済状況であったにもかかわらず,多くの企業がeビジネスに対する取り組み推進を継続し,ECによる取引を基盤としつつある」と説明する。

 同社によると,2001年におけるオンラインECの割合は,米国のBtoB取引全体の2%をやや下回る規模だったという。

 このほかの主な調査結果は次の通り。

・2001年前半時点で,インターネットを利用したマーケットプレイスは全世界で2200カ所以上あった
・完全統合したeビジネス戦略を採っている企業は,11%に過ぎない
・eビジネス管理者が挙げる支出優先度の高い上位3項目は,業務分析,コンテンツ管理,CRM

 調査結果の詳細については,eMarketer社のWWWサイトに掲載してある。

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