(2001.8.30,Mary Mosquera=InternetWeek

 米Ford Motorが米国時間8月31日に,「Ford Supplier Network(FSN)」の開発やホスティングに関し,自動車業界向けeマーケットプレイス「Covisint」を利用する計画であることを明らかにした。Convisintへの移行は2002年2月を予定している。FSNには,1998年から運営を行っており,部品メーカーなど現在4200社のサプライヤが参加している。

 社内で運営するeマーケットプレイスのホスティングでCovisintを利用するのはFord社が2社め。8月初めには,米国の大手自動車部品メーカーDelphi Automotive Systemsがマーケットプレイスの運営管理にCovisintを利用する計画について明らかにしている。Delphi社は,2001年中にもCovisintのシステムに移行する。Delphi社のマーケットプレイスには5000社強が参加している。

 Ford社はCovisintを利用した新システムで,自社の独自アプリケーションとCovisintが提供するソリューションを組み合わせる。ちなみに,FSNでは現在100本以上の独自アプリケーションを提供している。電子調達やSCM(Supply Chain Management)などをカバーする。

 FSNの新システムでは,サプライヤ企業のディレクトリ情報のほか外国語の対応機能などを提供する。ちなみに,現行のFSNは英語対応のみ。他の地域のサプライヤとのコミュニケーションがスムーズに行かなかったこともあり,新システムでは複数言語対応へと拡張する。

 なお,Covisintは自動車のビッグスリーである米General Motors,DaimlerChrysler,Ford社の3社が共同で開設したマーケットプレイス。

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