企業間電子商取引の普及促進を図る民間団体RosettaNetが米国時間3月26日に,RosettaNet準拠のソフトウエアを認定する「Software Compliance Badge Service」の提供を開始したことを発表した。テストに合格したソフトウエアには適合バッジを与える。

 「RosettaNetが提供する適合バッジを取得したソフトウエア・ソリューションは,RosettaNet標準に準拠した高品質の製品であることを対外的に証明し,製品の差別化と知名度の向上を実現できる」(RosettaNet)

 Software Compliance Badge Serviceでは,実装フレームワーク「RNIF(RosettaNet Implementation Framework)」と,企業間事業プロセス「RosettaNet Partner Interface Processes(PIPS)」準拠を証明する適合バッジを用意する。

 Software Compliance Badge Serviceは,RosettaNetの開発支援プログラム「RosettaNet Ready」の一環である。RosettaNet Readyプログラムでは,「Self-Test Kit Application」「PIP Test Scripts」「Test Script Generator」などのツールや,ドキュメント,システム統合のためのソリューションなどを開発者に提供している。同プログラムは,RosettaNetに準拠した製品およびサービスの普及,実験,開発を促進するために,導入コストを低く設定している。

 Software Compliance Badge Serviceには「RosettaNet Ready Self-Test Kit」アプリケーション,「Compliance Test Script Library」,開発コンテンツへのアクセス,ドキュメント,サポート,アップデートが含まれ,サブスクリプション形式で提供される。料金はボリューム・サブスクリプションが6万ドル。個々のソフトウエア製品の場合は5000~1万ドルである。

 「RosettaNet Readyプログラムは,業界にとって非常に重要な取り組みであり,大きな反響を呼んでいる。同プログラムによって,標準仕様に準拠しようとする業界全体の動きが強まり,ゆくゆくは企業間電子商取引市場における相互運用性が実現するだろう」(RosettaNet CEOのJennifer Hamilton氏)

 またRosettaNetは,RosettaNet標準への適合テストを運営,管理する企業として,研修/認定/適合サービスを世界規模で提供する米Drake Certivoを任命した。

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