米Macromediaが,同社のソフトウエア製品向けの拡張キット「Macromedia MX Developer Resource Kit, Volume One」の提供を開始した。Macromedia社が米国時間9月6日に明らかにしたもの。

 同キットは,今後4四半期ごとに提供していくキットの第1版となる。「Macromedia Flash MX」「Dreamweaver MX」「ColdFusion MX」の開発者に向け,拡張モジュール,コンテンツ,リソースを提供する。「機能の豊富なインターネット・アプリケーションの作成と展開を,迅速かつ容易に行えるようにする」(同社)

 Macromedia MX Developer Resource Kitのなかには,複数の製品で利用可能な記事やリソースに加え,同キットでのみ提供するMacromedia Flash MX用のコンポーネント,Dreamweaver MX用の拡張モジュールが入っている。さらに,サンプル・アプリケーション,チュートリアルなど,Macromedia社の開発者センター「Macromedia Designer & Developer Center」で作成した400Mバイト以上のコンテンツも用意する。

 Macromedia Flash MX用コンポーネントの「DataGrid」を使うと,インターネット・アプリケーション内でタブ区切り形式によるデータ表示が可能になる。スクロール,ページ区切り,「Macromedia Flash Remoting」,カスタム化,編集可能なセル,カスタム・セル・レンダラといった機能に対応し,「ほぼすべてのデータ表示に対応できる」(同社)という。

 また,Macromedia Flash MXの「Media」コンポーネントにより,開発者が作成するコンテンツ内で,ビデオを含むさまざまなメディア形式の読み込みと再生が迅速に行える。さらに「Macromedia Flash UI Component Set 3」で,インターネット・アプリケーションのユーザー・インタフェース開発作業を合理化できるという。

 Dreamweaver MX向けとしては,WWWサイト構築とアプリケーション開発用の拡張モジュールを提供する。「PHPアプリケーション内でのデータ表示,Dreamweaverへのファイル・メニュー機能の追加,WWWログ編集に『Radio Userland』を使って開発したWWWサイト向けのテーマ編集を支援する」(同社)

 「Macromedia MX Developer Resource Kit, Volume One」の価格は99ドルで,英語版のみの提供となる。Macromedia社のオンライン・ストアで直ちに購入可能となる。

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