米Macromediaが米国時間5月29日に,同社主要ソフトウエアの最新版となる「MX」バージョンの発売を明らかにした。今回発表したソフトウエアはWWW開発スイート「Macromedia Studio MX」,WWW設計ツール「同Dreamweaver MX」,サーバー・スクリプティング環境「同ColdFusion MX」,WWWグラフィクス・ツール「同Fireworks MX」。Macromedia社のオンライン・ストアで購入できる。

 MXバージョンのソフトウエアは米Microsoftの「.NET Framework」やJavaアプリケーション・サーバーと組み合わせた利用を想定している。また,XMLや「Macromedia Flash Player」などに対応する。「単純なWWWサイトから複雑なWWWアプリケーションまで,広範囲のインターネット利用を視野に入れた開発を可能にする」(Macromedia社)

 Macromedia Studio MXには,Macromedia Dreamweaver MX,同Flash MX,同Fireworks MXと,「同FreeHand 10」が含まれる。色調管理機能,描画ツール,コード編集機能,一般的なプロパティ・インスペクタなどでは,各アプリケーション共通のインタフェースを提供する。Macromedia Studio MXは製品価格が799ドル,アップグレード価格は599ドルから。

 Macromedia Dreamweaver MXは,「Dreamweaver」のレイアウト・ツール,「Dreamweaver UltraDev」のWWWアプリケーション開発機能,「HomeSite」のコード編集機能を組み合わせている。HTML,XHTML,ColdFusion,ASP,Microsoft社の「ASP.NET」,JSP,PHP対応のWWWサイトに向けた「統合開発環境を提供する」(Macromedia社)としている。価格は399ドル。Dreamweaver,Dreamweaver UltraDev,「ColdFusion Studio」の従来版を所有しているユーザーは199ドルでアップグレードできる。

 Macromedia ColdFusion MXは「Server Professional Edition」と「Enterprise Edition」を用意する。Server Professional Editionは製品価格がサーバー1台あたり799ドル,アップグレード価格が549ドル。Enterprise Editionは製品価格が1台あたり4999ドル,アップグレード価格が2499ドル。Macromedia社の「JRun」,米IBMの「WebSphere Application Server」,米Sun Microsystemsの「Sun ONE Application Server」といったJ2EEアプリケーション・サーバー向けのMacromedia ColdFusion MXは2002年第3四半期にリリースする予定である。米BEA Systemsの「BEA WebLogic Server」向けMacromedia ColdFusion MXは今年中に出荷を開始する。

 Macromedia Fireworks MXは製品価格が299ドル,アップグレード価格が149ドル。

 Macromedia Studio MX,同Dreamweaver MX,同Fireworks MXは,中国語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,日本語,韓国語,ポルトガル語,スペイン語,スウェーデン語対応版を後日リリースする予定である。また,今回発表した製品は,教育機関向け,政府機関向け,ボリューム・ライセンス向けの特別価格も用意している。

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