米Macromediaは米国時間4月29日に,同社の製品シリーズを大幅にアップグレードした「Macromedia MX」製品系列を発表した。

 さまざまなプラットフォームやデバイス上で,使い勝手の良い直感的なユーザー・インタフェースを提供することを目的としいる。「Macromedia Flash Player」の機能性を強化して,WWWブラウザやインターネット接続機器の機能性を拡充するという。

 また,導入コストを削減し,既存インフラを強化できるという利点があるという。業界標準のXML,Webサービス,アクセス環境をサポートしているため,開発者はJavaプラットフォームや米Microsoftの「.NET Framework」に向けたソリューションを開発できる。

 Macromedia MXは,以下のクライアント,ツール,サーバー製品を統合しており,これによりリッチ・インターネット・アプリケーションを開発できるようにする。

 具体的には,サーバー・スクリプティング環境の「Macromedia ColdFusion MX」と開発者ツール・スイートの「Macromedia Studio MX」で構成する。このうち,Studio MXには,「Macromedia Flash MX」「Macromedia Dreamweaver MX」「Macromedia Fireworks MX」「Macromedia FreeHand 10」が含まれる。

 Macromedia ColdFusion MXの価格は,「ColdFusion MX Server Professional Edition」が799ドル。アップグレード版が549ドル。2002年6月の出荷を予定する。「同Enterprise Edition」は1サーバー当たり4999ドル。アップグレード版が同2499ドルとなる。

 Studio MXの価格は799ドル。英語版を2002年5月に出荷する予定。アップグレード価格は599ドル,399ドル,299ドルの3種を用意する(どのMacromedia社製品をすでに持っているによって異なる。詳細は同社のWWWサイトで掲載している)。英語版の後に,中国語,ドイツ語,イタリア語,日本語,韓国語,ポルトガル語,スペイン語,スウェーデン語の各国語版の出荷も予定する。

 「ネット・ユーザーは単なるWWWの閲覧だけでなく,直感的なアプリケーションを使って,WWW上の複雑なタスクをより効率的に処理したいと考えている。Macromedia MXを使って作成したリッチ・インターネット・アプリケーションは,以前ならクライアント/サーバー環境でしか実現できなかった対話式のインタフェースを,低い導入コストでさまざまな用途向けに提供できる」(Macromedia社会長兼CEOのRob Burgess氏)

◎関連記事
米マクロメディアが「Macromedia Flash MX」を発表,3月15日発売
米マクロメディアが「.NET Framework」への広範なサポートを表明
米マクロメディアがLinux版とSolaris版のFlash Playerをリリース
リッチ・クライアント・アプリケーションの復活を.NETがけん引,米Gartnerが予測
米マクロメディア,2002年1~3月期決算はGAAPベースで8050万ドルの赤字

[発表資料へ]