米Transmetaのプロセサ「Crusoe」が,米MicrosoftからWindows CE .NET適合の認定を取得した。Transmeta社が米国時間8月21日に明らかにしたもの。「この認定により,当社はモバイルや組み込み市場で新たなチャンスを得られる」(Transmeta社)
Crusoeは,Transmeta社が開発したx86互換プロセサ製品系列の総称。「Code Morphing」と呼ぶソフトウエアを使用し,x86の命令を動的にVLIW命令に変換して実行する。「ハードウエアを単純化することで,低消費電力を実現し,発熱も抑えられる」(同社)
Windows CE .NETはMicrosoft社のリアルタイム組み込みOS。モジュラ構造を採るため,必要とするメモリー容量が少ないという。PDA,デジタル・カメラ,プリンタ,スキャナ,POS端末,セットトップ・ボックスなど小型/モバイル機器向けのプラットフォームである。
CrusoeプロセサがWindows CE .NETの認定を取得したことで,Transmeta社の顧客はWindows CE .NETベースのコンピュータ機器を開発できるようになる。
「Crusoeプロセサは,低消費電力と高性能を両立している。これにWindows CE .NETを組み合わせれば,開発者は強力で完全な機能を備えるモバイル機器を開発でき,それを素早く市場に投入できる」(Microsoft社組み込み/アプライアンス・プラットフォーム・グループ担当上級ディレクタのKeith White氏)
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