米Transmetaが米国時間10月15日に,マイクロプロセサ「Crusoe TM6000」を発表した。「軽量で多機能のノート・パソコン,米Microsoftのノートパッド型パソコン『Tablet PC』のような小型機器,超高密度サーバー,組み込みシステムなどに向ける」(Transmeta社社長兼CEOのMark Allen氏)。

 Crusoe TM6000は「従来のCrusoe製品と比べてパッケージの設置面積は1/3程度」(Transmeta社)という。電源管理機能「LongRun」をNorthbridgeやSouthbridge,グラフィックスLSIなどに拡張することで,「Crusoe TM5800」よりも効率的に電力消費を抑えることができるとしている。

 Crusoe TM6000は,動作周波数1GHzで2002年後半に出荷を開始する予定である。800MHz動作のCrusoe TM5800を2001年第4四半期中にリリースする。2002年前半には1GHz版を出荷する。

 なおTransimeta社は第3四半期の決算発表時に,「9月末に0.13μm製造技術を用いた『Crusoe TM 5800』の出荷を予定していたが,性能と低消費電力の点で目標を達成したものの,製造プロセスの認定に遅れが生じている。第4四半期に出荷できるように,台湾のTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)と共同で取り組んでいる」(Transmeta社 CEOのMark K. Allen氏)としていた。

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