米Hewlett-Packard(HP)が米国時間6月3日に,同社がリリースを予定しているノートパッド型パソコン「Compaq Evo Tablet PC」に米Transmetaのプロセサを採用することを明らかにした。動作周波数1GHzの「Crusoe TM5800」を搭載する。

 Compaq Evo Tablet PCは米Microsoftの「Windows XP Tablet PC Edition」に対応する。スクリーンで直接文字を入力することができる。会議中に手書きでメモを取り,あとで参照したりテキストに変換することが可能。ドキュメントやプレゼンテーションに注釈を加えたり,電子ブックの閲覧にも使える。

 「Compaq Evo Tablet PCの開発に際して,我々はビジネス・ユーザーが求める高性能を備えた省電力のプロセサを必要とした。Transmeta社のCrusoe TM5800を搭載したCompaq Evo Tablet PCにより,ビジネス・ユーザーは日々変化するビジネス環境の中で生産性を高めることができるだろう」(HP社Personal Systems Group部門ノート・パソコン新規市場担当バイス・プレジデントTed Clark氏)

 「Crusoeの省電力機能は,Compaq Evo Tablet PCなどのモバイル・システムが必要とする長い電池寿命,静かな動作音,軽量化を実現する」(Transmeta社社長兼CEOのMatthew Perry氏)

 HP社とTransmeta社は製品開発やテスト,マーケティング,技術サポートなどについても協力体制を敷く。

 HP社はCompaq Evo Tablet PCを今年中に出荷する計画である。Microsoft社の「Windows XP Tablet PC Edition」リリースに合わせる。

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