米IBMが米国時間8月5日に,生命科学分野向けのストレージ・ネットワーキング・ソリューションを発表した。IBM社のストレージ製品,サーバー,データベース製品,ストレージ管理ソフトウエアとサービスを組み合わせる。

 「薬品開発者や臨床試験担当者がエイズ,糖尿病,ガンといった病気の新療法開発に研究データをより活用できるようにする」(IBM社)

 IBM社ストレージ・ソリューション部門バイス・プレジデントのKathleen Smith氏は,「生命科学に関するデータは,9カ月ごとに倍増している。IBM社のソリューションにより,研究者は増え続ける膨大なデータを効率的に管理し,利用することができる」と述べた。

 今回発表したストレージ・ネットワーキング・ソリューションの主な構成内容は以下の通り。

・小規模の研究グループ向け:ミッドレンジ・サーバー「TotalStorage FAStT500」,テープ・ドライブ「TotalStorage Linear Tape Open(LTO)」,「eServer p630」サーバー

・中規模の製薬会社および研究グループ向け:TotalStorage FAStT500,TotalStorage LTO,ストレージ製品「Network Attached Storage(NAS)300G」,「eServer pSeries」サーバー

・大規模な製薬会社および研究機関向け:大規模企業向けストレージ・サーバー「TotalStorage Enterprise Storage Server」,ストレージ製品「TotalStorage NAS 300」とNAS 300G,TotalStorage LTO,eServer pSeriesおよび「eServer xSeries」サーバー

 構成内容によっては,データベース・ソフトウエア「DB2」やシステム管理ソフトウエア「Tivoli」,ルーター,スイッチ,ホスト・バス・アダプタなどのSAN向け部品などが含まれる。

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