米Verizon Wirelessは,米Vindigoのナビゲーション・ソフトウエア「Vindigo」を携帯電話機向けに提供を開始したことを米国時間7月10日,明らかにした。米QUALCOMMのCDMA携帯電話機向けプラットフォーム「Binary Runtime Environment for Wireless(BREW)」に対応した携帯電話機にダウンロードして利用できる。

 Vindigoは米国の25以上の主要都市で,食事やショッピング,エンターテインメントなどの地域情報を提供する。フルカラーの地図に加え,コンテンツ・プロバイダによる採点やレビュー,道順なども表示する。Verizon社のユーザー用のサービスで,月額利用料は3ドル75セント。

 「ユーザーは米国全土でVindigoをダウンロードして利用できる。重要なのは,我が社がコンテンツ・プロバイダや開発者と協力し,常に優れたサービスの提供に努めているということ。また,コンテンツ配信だけでなく,ホスティングや保守も手がける」(Verizon社無線データおよびインターネット・サービス部門バイス・プレジデントのJim Straight氏)

 Vindigoは当初,Verizon社のフルカラー・ディスプレイ携帯電話機「Z-800」で利用できる。Z-800の価格は2年間のサービス契約込みで399ドル99セント。他の機種でも順次利用可能にする。

 なお,Vindigoが利用できる米国都市は,アトランタ,オースチン,バルチモア,ボストン,ブルックリン,シカゴ,ダラス,デンバー,フォートワース,ヒューストン,ラスベガス,ロサンジェルス,グレーターLA(バーバンク,グレンデール,パサデナ),マイアミ,ニューヨーク,ニューオリンズ,フィラデルフィア,フェニックス,ポートランド,サンディエゴ,サンフランシスコ,サンノゼ,シアトル,ツインシティー,オーランド,ワシントンDCである。

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