米Frost & Sullivanが米国時間8月6日に,「米国のモバイル・インターネットのユーザー数は2000年の290万人の水準から2007年末には1億3600万人規模に拡大する」との予測分析を発表した。

 市場規模は2000年の4億1760万ドルから2007年には258億9000万ドルへと62倍の規模に拡大するという。

 無線事業者などは,これまでに無線データ通信サービスに向けたライセンスの取得やインフラ投資などで巨額を投じてきた。「投資に見合う売り上げを上げるためには,相当数の顧客を確保しなければならない。マーケティングが成功すれば,高速データ通信や新しいアプリケーションの利便性,値ごろ感などから利用が伸び,加入者数も爆発的に増える」(Frost & Sullivan社アナリストのCarles Ferreiro氏)。

 企業ユーザー向けのサービスで,高度にシームレスな環境を実現するサービスやモバイルならではの特徴や強みを生かしたアプリケーションの投入などが市場の成長を押し上げる要因になるとFrost & Sullivan社は指摘する。

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