米Sun Microsystemsが米国時間6月25日に,Webサービス用フレームワーク「Sun Open Net Environment(Sun ONE)」向けの開発支援ソリューション「Application Services Reference Architecture」を発表した。
同ソリューションはSun ONEアーキテクチャと「Sun Fire」サーバーに対応しており,設計/導入/試験/調整/文書化済みのWebサービス・ソリューションを提供する。これにより,「企業がWebサービスを導入する際に直面する複雑で対処に時間のかかる問題を解決する」(同社)。
Sun社は今後顧客とともに,同社の顧客トレーニング/教育および技術サポート施設「iForce Ready Center」で,ソリューションが顧客の要求に合致するかについての試験を実施していく。ソリューションの実装作業はこの試験が完了してから行うという。なお「試験に費用はかからない」(同社)。
「Sun ONEプラットフォーム向けの包括的な推奨ソリューションを提供することで,当社は顧客の立場に立ち,勘に頼った作業を排し,リスクを軽減する」(Sun社統合製品グループ担当副社長のGary Beck氏)
Application Services Reference Architectureは,拡張可能な同社のプロセサ「SPARC」と,バイナリ・レベルでの互換性があるSun Fireに対応している。そのため企業は,将来サービスをどのように展開していくのかという計画を明確に立てることができるという。
なおSun社はSun ONEについて,「(Sun ONEは)オープンな標準技術を利用しているので,企業は既存のシステム,プラットフォーム,環境を活用できる。その結果,投資を無駄にせず,TCO削減につなげられる」と説明している。
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