米Bowstreetと米Sun Microsystemsが,Bowstreet社のWebサービス開発プラットフォーム「Bowstreet Business Web Factory」をSun社のWebサービスの枠組み「Sun ONE」に移植する。Bowstreet社が米国時間1月10日に明らかにしたもの。対象とするSun社のプラットフォームには「iPlanet Application Server」と「iPlanet Portal Server」を含む。

 これにより「動的なWebサービスの組み合わせが可能になる。つまり,Webサービスの組み合わせやカスタム化をサービス実行時に行える」(Bowstreet社)。

 Sun ONEは,オン・デマンド・サービスの開発/展開を行うために必要な,ビジョン,アーキテクチャ,プラットフォーム,専門的な技術を提供するもの。ここでの“オン・デマンド・サービス”とは,いつでも,どこでも,だれでもが,あらゆる機器から情報やデータ,アプリケーションを使えるようにするための概念である。

 この提携の一環としてBowstreet社は,iPlanet Application Server用の完全統合版Business Web Factoryを2002年第1四半期末までに提供する。さらに,iPlanet Portal Server用の統合を2002年第1四半期末までに行う予定。

 Business Web FactoryをSun ONE製品群に統合することで,オン・デマンド・サービスの組み合わせ/管理/展開が可能になるという。「動的にコンテンツとサービスを一つのポータルに集められる。その結果Sun ONEの顧客は,開発から市場展開までの期間を短縮し,Webアプリケーションの全工程にかかる維持コストを削減できる」(Bowstreet社)

 「BowstreetとiPlanet,そしてSun ONEのビジョンを組み合わせることで,インターネットでの業務遂行に関わるコストを低減する」(Bowstreet社マーケティング担当副社長のDave Rosenlund氏)。

 なおこの取り組みは,2001年2月に発表した両社の提携関係を深めるもの。この提携では,Sun ONE製品群への対応も目的としている。

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