韓国のHyundai Autonetと米Motorolaが米国時間5月20日に,テレマティックスに関して提携関係に入ったことを明らかにした。Hyundai社はMotorola社のBluetooth対応ソリューションを採用し,「車載デジタル・エンタテインメントをハンズフリーで楽しむための機能を手頃な価格で提供できるようにする」(両社)。

 提携のもと,情報サービスとエンタテインメントを融合した‘インフォテインメント’に関するHyundai Autonet社の知識と,無線通信に関するMotorola社のノウハウを持ち寄る。Motorola社のオーディオ装置「Symphony」を利用する。

 「車載向けBluetooth対応製品に対する需要は,今後2年で大きく高まる見通しだ」(両社)という。Motorola社とHyundai Autonet社は,2002年第4四半期には両社の協力による成果を発表する予定である。2003年に試験生産を行い,最終的な生産体制は2004年を目指す。

 なお両社は過去1年間,4つの技術プロジェクトに関して協力体制を敷いている。Motorola社はエンターテインメント製品,Bluetooth対応車載無線アプリケーション,運転者向け情報システムなどの開発にサポートとノウハウを提供した。

 Motorola社は,Bluetoothの標準化団体Bluetooth Special Interest Group(SIG)に参加しており,すでに25製品がBluetooth認定を受けているという。

◎関連記事
「欧州テレマティックス機器市場は2006年に25億ドル規模に」と米社が予測
「車載システムは5年以内にデスクトップPC並みのパワーに」と米社が予測
マイクロソフト,車載情報端末向けOSの新版を発表
あなたは“クルマの情報化”にお金をかけますか?
「Bluetooth対応チップセット市場は年平均132%で成長」,と米In-Stat/MDRの調査
Bluetooth,助走から離陸に向けた正念場の1年に
「消費者はBluetoothに高い関心,5年間は年平均360%で急成長」と米In-Stat

[発表資料へ]