米Cahners In-Statが米国時間9月19日に,「消費者は短距離無線通信技術Bluetoothに対し,非常に高い関心を示している」とする調査結果を発表した。

 調査はIn-Stat社が消費者1000人,企業400社を対象に実施,回答を得たもの。Bluetoothについて,「よく見たり聞いたりするようになった」と回答した人が2000年と比べ倍増したという。

 「2000年は,Bluetooth技術について消費者に教育/啓蒙しなければならない状況だったが,今回の調査では認知度や理解が大きく進んでいる。消費者はすでにBluetooth技術の利点について情報を得ているため,関心が非常に高い。高速で使い勝手が高く,かつ柔軟性の高い製品を望んでいるようだ」(In-Stat社)。

 Bluetooth対応機器市場は年平均成長率360%と著しい伸びをみせ,2005年には9億5500万台規模に達するとIn-Stat社は予測している。

 In-Stat社によるその他の調査結果は以下の通り。

・金融,保険,不動産,医療,教育,サービス,娯楽関連,ハイテク,製造業の各分野において,今後6カ月から24カ月のうちにBluetooth技術の導入が進む。

・消費者が無線インターネット接続や位置情報サービスの利用などに向けたBluetooth関連製品の購入に支払ってもよいと考えている金額は最大25ドル。

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