米In-Stat/MDRが米国時間5月14日に,「Bluetooth対応チップセットの出荷数で2001年の1040万個から,2006年には6億9000万個へと急増する」などとする調査結果を発表した。

 Bluetooth対応チップセット市場は,携帯電話市場が下り坂に向かいつつあるという予測や,2001年12月から今年の第1四半期にかけて大口注文の出荷が遅延している状況にも関わらず,2006年まで年平均132%で成長し,2006年におけるチップセットの売上高は27億ドルに達する見通しだ。

 In-Stat/MDR社によると,2006年に製造されるBluetooth対応機器は6億4400万台に増加する。Bluetooth対応機器のなかでは,携帯電話が占める割合が最も大きいが,2002年はヘッドセットやPDAも大きな伸びをみせる。

 「さまざまなBluetooth対応製品が市場に登場しつつある。次の課題は,ユーザー・アプリケーションの幅を広げ,より高速なBluetooth規格を市場に導入することだ」(In-Stat/MDR社Converging Markets and Technologiesグループ担当者ディレクタのJoyce Putscher氏)

 その他の主な調査結果は次の通り。

・Bluetooth 2.0の規格策定が年内に完了した場合,ユーザーがより高速なBluetoothにアップグレードするため,2004年から2006年にかけてPCカード,アダプタ,メモリー・カードなどの買い替え需要が増加する。

・Bluetoothを利用した無線によるゲームがまもなく実現し,ゲーム・カートリッジや無線ハンドヘルド装置にBluetooth技術が搭載されるようになる。

・自動車市場もBluetoothに強い関心を示しており,Bluetooth対応オプションが2003年モデルより提供される。

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