オランダRoyal Philips Electronicsの一部門であるPhilips Semiconductorsが米国時間12月13日に,Digital Video Broadcasting-Return Channel(DVB-RC)およびDigital Audio-Video Council(DAVIC)方式のセットトップ・ボックス(STB)の相互操作性テストを完了したことを明らかにした。

 「STBを介したWWWブラウジングや電子商取引など,より多くのサービスと高い対話性を望むユーザーが増えている。そのため相互操作性は非常に重要だ」(Philips社)。

 テストには,Philips社のDVB-RC/DAVICトランシーバ製品「TDA10030」を用いた。2001年10月にドイツのブラウンシュヴァイク技術大学(Braunschweig Technical University)にあるEuroCable Labsで,Out-of-Band(OOB)とIn-Band(IB)の両モードに関して実験を行った。Philips社によると,両モードでインタラクティブ・ビデオ・サービスへの効率的なオンライン接続や電子メールおよびWWWブラウジングのTCP/IPデータ転送を実現したという。TDA10030は欧州電気通信標準協会(ETSI:European Telecommunications Standards Institute)が定めたES 200-800およびDAVIC仕様に対応する。

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